人間関係がとにかく苦手です。
人と関わらずに生きていくことは可能ですか?
こんな疑問に答えます。
人と関わらずに生きていくことは、理論的には可能です。
例えば、一人で山奥に住んで自給自足の生活をおくることはできます。
また、現代社会では、オンラインでのコミュニケーションが可能なため、人と対面しなくても社会的な交流をもつこともできるでしょう。
しかし、人間は相互に依存している存在で、他者との協力や支援をえることなしに生きていくことは簡単ではありません。
オンラインのみでの社会的交流にも、さまざまな制限や限界があります。
あなたがそれでも「人と関わりたくない」というのならそれでいいでしょう。
しかし、そうでないならば、悩みと上手につきあっていくしかありません。
幸いなことに、人間関係に感じるストレスを軽減することはできます。
この記事では、
- HSPが人と関わりたくない心理
- 「人と関わりたくない」気持ちとつき合っていく方法
を、解説しています。
HSPは決して「人嫌い」ではありません。
気質的に人間関係でストレスを感じやすいため「苦手意識」が強いだけです。
本記事では、
「人と会うと疲れる」
「人と関わりたくない」
というHSPさんに向けて、
苦手意識を100%の状態から50%くらいにまで減らして人間関係がちょっと楽になるアイデアを紹介しています。
ぜひ、最後まで読んでいってください。
HSPが人と関わりたくない心理
「人間関係が一番の悩みだ」というHSPさんは多いのではないでしょうか。
私自身がそうです。
しかし、先ほども書いたとおり、HSPは人嫌いなわけではありません。
HSPは人間関係においても、感情に敏感で、周囲の感情や雰囲気を強く受け止めてしまいます。
そのため、疲れやすく、人と関わることに「苦手意識」を持つことが多いです。
この苦手意識は、HSPの気質と強く関係していて、具体的には以下のような心理が働いています。
- 自己開示が苦手
- 他人の目が気になる
- 失敗が怖い
- 傷つくことへの恐怖
- 1人の方が楽
一つずつ見ていきますね。
人と関わりたくない心理①自己開示が苦手
自分のことを話したり、
自分の弱点を相手に見せたり。
HSPはそういった「自己開示」が苦手です。
通常、自己開示をすることで、相手と信頼関係をきずいたり、一歩踏み込んだ人間関係をきずきやすくなります。
しかし、HSPはそれが苦手です。
腹を割って話せる仲になるまでに人より時間がかかります。
これが人間関係に苦手意識を抱いてしまう理由の1つと言えるでしょう。
人と関わりたくない心理②他人の目が気になる
HSPは周りの反応や評価にとても敏感です。
人間関係において、
自分がどう見られているか
変なことをしていないか/言っていないか
を必要以上に気にしてしまいます。
その結果、人と一緒にいると自分のペースや価値観で物事を進めることが難しく、「ひとりの方が楽」と感じやすいのです。
人と関わりたくない心理③失敗が怖い
完璧主義なHSPは、失敗を恐れます。
真面目で慎重な性格のため、他人が気づかないような小さなことさえも考え込んでしまいます。
また、これは先ほどの「他人の目が気になる」にも関わってきますが、
失敗した自分はどう思われているのか
失敗した自分は嫌われるのではないか
というように、「失敗した自分を人に見られる」ことにも強い恐怖心やストレスを感じます。
そのため、次第に人と距離を置きたくなってしまうのです。
人と関わりたくない心理④傷つくことへの恐怖
周りからの評価や、失敗することに敏感になっているHSPは、その分傷つきやすくもあります。
人に嫌われたり、裏切られたりして傷つくくらいなら、はじめから深入りしないでおこう。
そんな自己防衛本能が働いて、人との関わりを遠ざけようとします。
人と関わりたくない心理⑤ひとりの方が楽
内向的なHSPはそもそもひとりの時間が好きです。
みんなでわいわいすることも嫌いではないのですが、必要不可欠なものではりません。
居心地のよさで言ったら、ひとり時間の方が勝ります。
これまで説明してきたように「人と関わる」とどうしても疲れることが多いため、「ひとりの良さ」が余計に強調されてしまうのです。
「人と関わりたくない」気持ちとつき合っていく方法
「人と関わりたくない」けど完全に関わらずに生きていくことは難しい。
「人と関わりたくない」という気持ちは気質からくるものだから消し去ることもできない。
となれば、その気持ちと上手につき合っていくしか解決法はありません。
そこでぜひ取り入れてみて欲しいのがこの5つの対処法です。
- 自分を受け入れる
- 周りに期待しない
- 人と比べない
- 適度な距離感で人と接する
- スキルを身につける
一つずつ解説していきます。
方法①自分を受け入れる
人間関係において、自分を受けて入れてあげることは重要です。
自分を理解し、受け入れて上げることは、自己肯定感を高めることにつながります。
HSPの人間関係に対する苦手意識。
その大きな原因は、自信のなさ・自己肯定感の低さです。
そこを育ててあげることで、自己開示や失敗に対する恐怖心を軽減していくことができます。
まずは、HSPの特性を学び、どのような刺激に敏感で、どのような刺激に影響を受けるのかを知っていきましょう。
そのためには、自身と向き合う時間を作ったり、自分自身に対して優しく接っしてあげることが大切ですね。
毎日自分自身に対してポジティブな言葉をかけたり、自分自身を肯定する習慣をつくることで、自己肯定感を高めることができますよ。
▼自己肯定感を上げるおすすめの習慣を紹介しているこちらの記事も参考にしてみてください。
方法②周りに期待しない
あなたはいつも相手に期待をしていませんか?
・私がこうしたから相手もしてくれるだろう
・相手もきっと自分と同じ気持ちだろう
私はよくこういう感情を持ってしまいます。。
しかしこれは、今すぐやめた方がいいです。
だって、毎回期待通りの反応ならいいですが、そうとは限りませんよね。
勝手に期待して、勝手にヘコむ。
相手の反応によって自分の気持ちが一喜一憂していては、疲れてしまうのも当たり前です。
周りに期待するのはやめましょう。
周りに期待しないことで、自分自身のペースや価値観で物事を進めることができますし、精神面もニュートラルな状態を保ちやすくなりますよ。
方法③人と比べない
人と比べて、自分のいいところに注目できるならまだいいです。
しかし、HSPは自分のできないところ・劣っているところにばかり目をやってしまいます。
比べる相手は常に「自分自身」にしましょう。
1年前・半年前・昨日の自分と比べて成長できていたらそれでOKです。
「今の自分ができる最善のことは何か?」を考え、行動し、それを積み上げていくことで確実に成長していけます。
▼こちらの本がとても参考になりました。
方法④適度な距離感で人と接する
周囲にいる全員、ましてや苦手な人とまで、仲良くしようとする必要はありません。
だれにでも相性の悪い相手は存在します。
そういう人とはできるだけ関わりを減らして距離をとりましょう。
逆に、一緒にいるとポジティブになれる・楽しいと思える人にエネルギーを使いましょう。
とはいえ職場などでは、避けられない・選べない人間関係もありますよね。。
そんな場合は、苦手な相手との関わり方について詳しく解説しているこちらの記事↓を参考にしてみてください。
方法⑤スキルを身につける
もしも職場での人間関係に悩んでいるのであれば、職場や働き方を見直すのも1つの手段です。
近年は、ひとりの時間を確保しやすい在宅ワークやリモートワーク可能な会社も増えていますよね。そういった職場へ転職するのもありです。
また、HSPには、フリーランスのような独立した働き方も向いています。
働く場所や時間にしばられず自分のペースで仕事を進めやすい上、人との関わりも必要最低限におさえることができるからです。
職種でいうと、プログラマーやWebデザイナーなどは、HSPの気質的にも合っていますよ。
▼未経験からでもプログラマーになることは可能です。詳しくはこちら。
理想のワークスタイルを実現するためには、自分の持っているスキルが鍵となってきます。
スキルアップや自己研鑽は自信にもつながるので、人間関係のストレス軽減に効果抜群です。
HSPもいい人間関係をきずける
ここまで、
HSPは人間関係が苦手
とばかり書いてきました。
HSPはいい人間関係をきずけないの?
そう思ってしまいますよね。
ですが、そんなことは決してありません。
HSPも人付き合いに慣れていけば、自分自身の感受性を生かして、周囲の人と深いつながりをきずくことができます。
HSPは誠実で、相手の気持ちを察して寄りそえる心優しい人が多いです。
信頼関係や深い関係をきずくポテンシャルは、実はかなり高いと言えます。
HSPの良さ・ポテンシャルを活かすためにも、自分自身を理解し受け入れることはやはりとても大切です。
また、相手を知ることでコミュニケーションが円滑になり、人間関係におけるストレスが軽減されることもあります。
その際「欲求タイプ診断」がとても役に立つのでぜひ試してみて欲しいです。
「人と関わりたくない」そんな自分も受け入れよう!|まとめ
HSPの気質的にどうしてもストレスを抱えやすい人間関係。
苦手意識をもってしまうのも仕方ありません。
しかし、今回解説したとおり、ストレスを減らすことは可能です。
- 自分を受け入れる
- 周りに期待しない
- 人と比べない
- 適度な距離感で人と接する
- スキルを身につける
HSPは人と深いところでつながり合える素質を十分に持っています。
苦手意識を少しずつ減らしていけば、自分にとって心地良い人間関係をきずいていけるでしょう。
今回ご紹介した考え方を意識してみてくださいね!
このブログでは、他にもHSPさん向けの記事をご用意しています。
悩みを抱える方のヒントになればと思い書いた記事ばかりですので参考にしてもらえると嬉しいです。